カングー(ABA-KWK4M)に適合するバッテリーって何を基準に選べばいいの?どこで買えばいいの?
このような疑問に答えます。
カングーのバッテリーを探すときに困るのが、バッテリー表記の意味がよくわからないことです。
結論:欧州規格(EN規格)のLN2を選びましょう
カングーに適合したLN2バッテリーのおすすめは、VARTA(バルタ)の「Silver Dynamic EFB」です。
順番に解説していきます。
注意!
カングーの同じ型式でもLN3の場合があるので、必ずボンネットを開けて現在搭載しているバッテリーのメーカー、商品名、グレード、サイズを確認してください。
カングーはフランス車なので適合バッテリーを作るメーカーも海外メーカーが多いのですが、日本に住んでいると聞いたことがない名前ばかりです。
日本人なら「パナソニック」と聞けば「ちょっと値段は高いけど高品質で安心だね」となりますが「ボッシュ」「バルタ」「ACデルコ」「アトラス」と聞いてもなんだかピンときません。
「聞いたことないメーカーで国産より安いけど大丈夫なの?」と不安になりますよね。
聞いたことがなくても「実はすごいメーカー」で実績もあります。
名前を知らないだけで購入対象から外すのはもったいないので、実績や性能、値段も含めて解説するので参考にしてください。
カングーのまとめ記事はこちら↓
カングー(ABA-KWK4M)の車両情報
- メーカー:ルノー(本社フランス)
- 車名:カングー(アクティフ)
- ドア数:5ドア
- 乗車定員:5名
- 型式:ABA-KWK4M
- 全長×全幅×全高:4280×1830×1810mm
- 車両重量:1460kg
- 総排気量:1598cc
- 燃料タンク:56リットル
- 使用燃料:ハイオクのみ
- タイヤサイズ:195/65/R15(前後同じ)
- アイドリングストップ:なし
- 適合バッテリー:LN2
- 初年度登録:平成27年1月(2015年)
自宅カングー(KWK4M)のバッテリー交換歴
回数 | メーカー | 商品名 | 品番 | サイズ(mm) | CCA | 20時間率容量 | 交換日時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回 | 不明※1 | 不明 | 不明 | L242 × W175 × H190 | 不明 | 不明 | 2015年1月 |
2回 | BOSCH (ボッシュ) | ブラック-EFB | BLE-60-L2 | L242 × W175 × H190 | 560 | 60 | 2018年1月20日 |
3回 | VARTA(バルタ) | Blue Dynamic | LN2 | L242 × W175 × H190 | 540 | 60 | 2022年4月3日 |
※1:おそらくBOSCH (ボッシュ)だと思われます。
車のバッテリーはどこで購入できるのか?
車のバッテリーが購入できる場所は、大きく分けて2つあります。
「バッテリー購入と交換作業が一緒にできる」ところと「バッテリー購入のみで交換作業は別にやってもらう」ところです。
バッテリー購入と交換作業が一緒にできる(4か所)
- ディーラー
- 自動車整備工場
- ガソリンスタンド
- 車用品専門店(オートバックスなど)
バッテリー購入のみで交換作業は別にやってもらう(2か所)
- ホームセンター
- ネット販売(Amazon、楽天など)
同じような性能でも購入場所によっては倍以上の値段がします。
バッテリー本体と工賃込みの総合計で比較した場合、最安値は「ネット購入して自分で取り付けること」です。
例えばディーラーですすめられるのは「最高」か「その次のグレード」で、確かに品質は良いのですが値段も「最高」です。
ディーラーは取り付け後のアフターフォローも含めて、すべて面倒をみてくれるという安心感があります。
安心感を優先したい人は、「お金はかかるけどディーラーにお任せする」という選択もアリです。
選択肢はいくつかあるので、自分が納得できる選択をしましょう。
費用を抑えたい場合は「ネットでバッテリー購入」「取り付けは自分で又は工賃の安いところを探す」を実践しましょう。
バッテリー購入と交換作業を分けて考えることでトータルで費用を抑えることができます。
車検も方法によっては、ある程度費用を抑えることができます。
無料の「車検比較サイト」は、ネットで比較できるので「お得」で「特典」までつくのでおすすめです↓
カングー2(ABA-KWK4M)のバッテリー販売価格
ここからは、カングーの適合バッテリーを調査、比較していきます。
2022年4月21日にAmazonで該当商品であるEN規格のLN2について調査しました。
適合バッテリーの型式
カングーは同じ車両型式でも適合バッテリーが1種類ではありません。
「LN2」か「LN3」の2種類に分けられるので、現在搭載されているバッテリーのサイズを測って確認したほうが間違いがありません。
同じサイズであれば、ひとまず設置することはできますが性能による違いもあるので注意が必要です。
ネットで購入する場合は「お客様都合での返品交換は応じない」というお店もあるので慎重に型式を確認して購入してください。
カングー2の1600㏄で車両形式がABA‐KWK4Mなので適合バッテリーはLN2になります。
今回はLN2について調査します。
バッテリー性能の違い
バッテリーには性能を示す数値があり、購入する際の一つの目安となります。
カングーはLN2という欧州規格(EN規格)の分類なので、EN規格で出てくる数値について解説していきます。
CCA:コールドクランキングアンペアー(Cold Cranking Ampere)
エンジンを始動させる能力値のことです。
バッテリーの重要な目的はセルモーターを回しエンジンを始動することです。
エンジン始動では瞬間的に大量の電流を流すのでCCAの数値が高いほどバッテリー性能が高いと言えます。
補足
CCAは規格によって定義が違うため、大きく分けると2種類あります。
JIS / SAE / BCI 規格:摂氏-18℃でバッテリーを定電流放電し、30秒後のバッテリー電圧が7.2V以上を保てる放電電流値
EN/DIN規格:摂氏-18℃でバッテリーを定電流放電し、10秒後のバッテリー電圧が7.2V以上を保てる放電電流値
20時間容量
充電できる容量(密度)のことです。
数値が高いほうが性能が良いです。
ヨーロッパでは20時間容量ですが、日本では5時間率容量が多く用いられます。
補足
満充電にしたバッテリーを電解液温度25±2℃で、20時間率容量の1/20の電流で、放電終止電圧10.5Vに降下するまで放電したときのバッテリー容量
バッテリー構造の違い
バッテリーは従来の構造から進化して性能が向上した製品があります。
通常グレードよりも上位グレードになると「EFB(液式強化型)」「AGM(ガラスマット構造型)」という名前がでてきます。
進化したバッテリー「EFB」と「AGM」
EFB(液式強化型)とAGM(ガラスマット構造型)は従来のバッテリーと絶縁構造が違います。
分類で言えば従来からの鉛蓄電池と同じですが、充放電能力を高めた「進化したバッテリー」なのです。
EFBとAGMは通常グレードに比べ値段が高いのですが、充放電を繰り返すアイドリングストップ車に採用されるようになりました。
アイドリングストップはエンジンをストップ、スタートを繰り返すため、何度もセルモーターを回します。
セルモーターを回すと瞬間的に大きな電力を消費するので充放電能力が強力なバッテリーが必要です。
車のメカニズムによりますがアイドリングストップ車には強化されたバッテリーを使いましょう。
アイドリングストップ車に通常グレードのバッテリーを取り付けると保証がつきません。
通常グレードでも新品時であれば動作しますが早く劣化する可能性が高いので、初めからEFBかAGMを選んだほうがコストが抑えられます。
値段は高い順からAGM>EFB>従来型の順番になります。
バッテリーメーカーと参考価格
バッテリーメーカーで名前が挙がったのが以下の7社です。
バッテリーメーカー7社
- AC Delco(エーシーデルコ)
- ATLASBX(アトラスビーエックス)
- BOSCH(ボッシュ)
- GS.YUASA(ユアサ)
- moll(モル)
- Panasonic(パナソニック)
- VARTA(バルタ)
※アルファベット順に記載
Amazonの取り扱いで種類が豊富だったのはBOSCH(ボッシュ)とバルタ(VARTA)の2社でした。
従来型であればYUASAを除いてどこも1万円程度なので、あまり差がありません。
AGM、EFBは従来型に比べて2倍程度の値段です。
参考価格
メーカー名 | AGM | EFB | 従来型 |
---|---|---|---|
AC Delco(エーシーデルコ) | - | - | 10,880円 |
ATLASBX(アトラスビーエックス) | - | - | 9,236円 |
BOSCH(ボッシュ) | 22,174円 | 18,953円 | 9,999円 |
GS.YUASA(ユアサ) | - | - | 17,812円(欧州車用) |
moll(モル) | - | 16,191円 | - |
Panasonic(パナソニック) | - | - | - |
VARTA(バルタ) | 18,215円 | 17,000円 | 9,872円 |
※2022年4月21日、Amazonでの販売価格(最安値)
性能による比較
従来型の比較(5個)
メーカー | モデル名 | 品番 | CCA | 20時間率容量 |
---|---|---|---|---|
AC Delco(エーシーデルコ) | Premium EN | LN2 | 570(EN) | 65 |
ATLASBX(アトラスビーエックス) | Dynamic Power | MF 56219 | 540(SAE) | 62 |
BOSCH(ボッシュ) | PSIN-6C | PSIN-6C | 570(EN) | 62 |
GS.YUASA(ユアサ) | EUシリーズ | EU-562-048 | 480(EN) | 62 |
VARTA(バルタ) | Blue Dynamic | 560 408 054 | 540(SAE) | 60 |
EFBの比較(3個)
メーカー | モデル名 | 品番 | CCA | 20時間率容量 |
---|---|---|---|---|
BOSCH(ボッシュ) | ブラック-EFB | BLE-60-L2 | 560(EN) | 60 |
moll(モル) | X-TRA Charge | MOLL 84062 | 600(EN) | 62 |
VARTA(バルタ) | Silver Dynamic EFB | 560 500 056 | 560(SAE) | 60 |
AGMの比較(2個)
メーカー | モデル名 | 品番 | CCA | 20時間率容量 |
---|---|---|---|---|
BOSCH(ボッシュ) | ブラック-AGM ※1 | BLA-60-L2 | 680(EN) | 60 |
VARTA(バルタ) | Silver Dynamic AGM | 560 901 068 | 680(SAE) | 60 |
※1 ボッシュのホームページの「車種別適合品」では、ブラックAGMはカングーの適合を保証していません。
LN2バッテリーの中で性能が最も良いのがAGM、次にEFB、最後は従来型です。
CCAの値は規格が混在していて単純比較できませんが、グレードが同じであれば各メーカーの性能に大きな差はみられませんでした。
選ぶ時に気をつけるのは、アイドリングストップ機能がついていれば、AGMかEFBを選ぶということです。
おすすめはVARTA(バルタ)のSilver Dynamic EFB
おすすめする理由
カングーは車両形式が同じでもグレードによってアイドリングストップ機能が付いている場合と付いていない場合があります。
どちらにしても、性能が高いEFBを選んでおけば間違いありません。
アイドリングストップ機能がない場合は、グレードを下げる選択肢もありますが性能が下がることでエンジンが始動しない可能性もあります。
EFBにすると”BOSCH” ”moll” ”VARTA”のいずれかになりますが、「日本で扱っている種類の豊富さ」「実績」「値段の安さ」で総合的に決めました。
VARTAはクラリオス社製造のカーバッテリーブランドで、「欧州車純正装着率No.1」「鉛バッテリーシェア世界No.1」「BOSCHにOEM供給している」という実績があります。
VARTA(ファルタ)は業界大手のBOSCHにバッテリーをOEM供給しているメーカー。
しかも、ヨーロッパ車搭載数No.1のシェアを誇るメーカーです。
世界で最も著名な自動車メーカーとともにテストをくり返しながら開発され、メルセデスベンツ (Mercedes Benz)Eクラス、BMW 7シリーズ、アウディ(Audi)、ロールスロイス(Rolls-Royce)、ベントレー(Bentley)といった、欧州車の主要メーカーに純正採用されています。
株式会社電星
バッテリーの表記の見方
バッテリー表記は現在4種類あります。
- EN規格(国内車用/EN規格含む)
- アイドリングストップ車用
- 標準車(充電制御車)用(ハイブリッド車用VRLA含む)
- 欧州車用DIN規格
カングーはEN規格(欧州統一規格)と呼ばれるヨーロッパで作られた規格のバッテリーが搭載されています。
EN規格は世界標準となりつつあり、近年の日本車(ヤリスなど)はこの規格のバッテリーが搭載されることが多くなっています。
EN規格(国内車用/EN規格含む)
EN規格(欧州統一規格)はヨーロッパで作られた世界標準とも言える規格ですが、近年、国内自動車メーカーでも採用が進んでおり、日本でも電池工業会規格(SBA)で規格化されています。
出典:GSユアサ バッテリー
表記の例は、国内車用のEN規格のになります。
自宅のカングーはLN2(外形サイズ分類)だったので購入する時はLN2の表記があるものを選択します。
①性能ランク
②外形サイズ分類
標準車(充電制御車)用
日本国内では、まだまだこちらのバッテリー表記のほうが多いと思います。
①性能ランク
②バッテリーの短側面のサイズ
③長側面の長さ
④端子の位置
アイドリングストップ車用
①外形寸法区分
②性能ランク
③端子位置
ハイブリッド車用VRLA
①バッテリーの種類
②性能ランク
③カーバッテリーの短側面のサイズ
④長側面の長さ
⑤端子の位置
欧州車用DIN規格
①バッテリーの種類
②20時間率容量
③シリアル番号
まとめ
カングーのバッテリー(LN2)のおすすめはVARTA(バルタ)の「Silver Dynamic EFB」です。
アイドリングストップ車用なので、アイドリングストップがないタイプだと「オーバースペック」かもしれません。
※自宅のカングー(KWK4M)はアイドリングストップがなく電力消費が激しいパーツもつけてないので、VARTAの「標準車用:Blue Dynamic」に交換しました。
ただ、間違いなく「標準車用:Blue Dynamic」より「アイドリングストップ専用:Silver Dynamic EFB」のほうが高性能なので、安心しておすすめできます。
前回、「BOSCHのEFB」は丸4年近く快調に動いていたので「単価が高くてもEFBのほうが長持ちしてお得だったかも?」とちょっと後悔しています。
「VARTAのBlue Dynamic」1年後の検証結果です↓
今後も何年持つか楽しみにしながら、定期的に報告します。
カングーの適合バッテリーは国内メーカーよりも海外メーカーのほうが種類も豊富です。
日本にいると聞いたことがないメーカーでも、世界的には有名で十分な実績を持っているところがゴロゴロしています。
メーカーの名前だけで判断せずに「実績」「性能」「値段」も含めて検討すると、安くて良い物が見つかりますよ。
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