メモリ増設前に確認しておくべき注意点と増設効果が出ない場合

2022年5月6日

「最近、パソコンの動きが悪くてどうにかしたい」と悩んでいる方はメモリの増設を検討してみましょう。

メモリ増設は「本体のメモリが手ごろな値段で入手しやすい」「素人でも自分で取り付けられる」ことから、パソコンの動き改善に手軽に取り組めます。

実際、手持ちのノートパソコンのメモリを8GBから16GBに増設したら、それまでカクカクしていたYouTubeの4k動画がサクサク見られるようになりました。

あわせて読みたい
あわせて読みたい

ただし、自分で分解するとメーカーの保証対象外になるので注意してくださいね。

それでも良いという方のみ続きをどうぞ。

早速、始めましょう。

メモリ増設前に確認しておくこと

メモリ増設に失敗しないために、事前にいくつか確認をしておきましょう。

購入したあとで間違いに気づいたり、そもそも取り付けできない場合もあります。

まずは、「増設できる空きスロットがあるか」「どんなメモリを購入すればよいか」を確認していきます。

空きスロットとフォームファクターを確認する

メモリを取り付ける場所を「メモリスロット」、部品の形やサイズは「フォームファクター」と呼ばれています。

ここからはメモリスロットに増設できる「空き」があるかどうか、搭載されているメモリのフォームファクターを確認してみましょう。

確認にはウィンドウズの「タスクマネージャー」を使います。

タスクマネージャーについてわかる人は、次にすすんでください。

タスクマネージャーの起動は、キーボードの「ctrl+alt+delete」を同時に押します。

画面が切り替わり、「ロック」「ユーザー切り替え」「サインアウト」「タスクマネージャー」の4つが出てくるので「タスクマネージャー」を選択します。

起動すると以下の画面がでてきますが、簡易表示なので下のほうにある「詳細」ボタンをクリックします。

タスクマネージャーの簡易表示

詳細にすると色んなタブがでてきますが「パフォーマンス」を選択します。

タスクマネージャーの詳細表示

パフォーマンスにすると「CPU」「メモリ」「ディスク」「Wi-Fi」「GPU」の詳細がでてきます。

ここでメモリをクリックすると、以下の画面のように「スロットの使用」「フォームファクター」が表示されています。

メモリの使用状況

「スロットの使用」は2/2とあるので「スロット数は2個で、いま2個とも使っているので空きがない」という意味です。

1/2であれば「スロット数は2個で、いま1個しか使っていないので1個空いてる」という意味になります。

「フォームファクター」はSODIMMと表示されています。

メモリのフォームファクターはノートパソコン向けの「SODIMM」とデスクトップパソコン向けの「DIMM」に分かれます。

今回はノートパソコンなので表示は「SODIMM」で間違いありません。

メモリの購入するときは、まず形状やサイズを表すフォームファクターを確認しましょう。

ここで間違うとまったく取り付けられないので要注意です。

パソコンの中にあるメモリを調べる

メモリを購入するにあたってフォームファクター(形状)を調べましたが、もう1点「メモリの世代」があります。

現在(2022年5月)はDDR4という世代が主流ですが、DDR4だけでも何種類か存在します。

DDR4という枠の中であれば、下位互換性があるので取り付け自体は可能です。

ただしDDR4で違う性能のものを取り付けると、発揮される性能は下位のほうに引っ張られるので注意が必要です。

さらにDDR4と一世代前のDDR3は形状が違うので互換性はありません。

DDR〇←(数字)の数字の部分が違うと全くの別物と覚えておいてください。

購入するときは必ずパソコンの中に取り付けられているメモリを確認しましょう。

いちいちパソコンの中を開けて確認するのも面倒なので、便利な定番ツールを使って説明しますね。

CPU-Z(無料)のダウンロードとインストール

CPU-Zは無料ソフトですぐに使えて面倒な登録も必要ありません。

公式サイトと窓の杜からダウンロードできますが、検索では窓の杜が一番上にあがるのでこちらで説明していきます。

特に自分のパソコンで不具合が起こったことはありませんが、ダウンロードとインストールは自己責任でお願いします。

窓の杜からダウンロード(画像をクリックすると移動します)

ダウンロードしたらファイル名「cpu-z_2.01-en」というファイルをクリックします。

「使用許諾書」が表示されるので「I accept the agreement」(私は同意します)にチェックを入れ「Next」ボタンをクリックします。

インストール先を聞いてきますが、特に変更する必要はないので「Next」ボタンをクリックします。

あとは、「スタートメニューに登録」「デスクトップのショートカット」についてお好みで選択します。

インストールボタンを押してインストールできると完了です。

CPU-Z(無料)でメモリ情報を確認

CPU-Zを起動すると以下の画面になります。

CPU-Zの起動画面

起動直後はCPUの情報になっているので、「Memory」をクリックするとメモリの詳細情報がでてきます。

Channelに2×64-bitとなっているので、メモリが2枚使用されていることがわかります。

さらにスロットごとの詳細な情報は、SPD(Serial Presence Detect)をクリックすると以下のように表示されます。

slot#1なのでスロット1つ目に装着したメモリの情報になります。

ここで確認できる主な項目です。

  • メモリの規格:DDR4-3200(1600MHz)
  • モジュール製造:Samsung(サムソン)
  • DRAM製造:Samsung(サムソン)
  • 容量:8GB
  • 製造年:2020年の34週

slot#2に切り替えるとスロット2つ目に装着したメモリの情報が表示されます。

ここで確認できた情報です。

  • メモリの規格:DDR4-3200(1600MHz)
  • モジュール製造:Crucial(クルーシャル)
  • DRAM製造:Micron Technology(マイクロンテクノロジー)
  • 容量:8GB
  • 製造年:2021年の41週

購入するときに必要な情報がメモリーの規格なので「DDR4-3200」ということが確認できました。

購入するときは「DDR4-3200」の〇GB(〇は必要な容量)を探しましょう。

話が少し複雑になりますが、「DDR4-3200」のモジュール規格は「PC4-25600」となります。

数字が多くて混乱するかもしれませんが、モジュール規格については後ほど解説していきます。

こちらに書いていますので、時間のあるときに読んでみてください。

スロットに空きがない場合はどうするか?

私のパソコンでは2スロットすべてを使っているので、これ以上の増設はできません。

空きスロットがあればメモリを追加すれば増設ができますが、空きが無くても増設したい場合もあると思います。

空きがない場合は、古いメモリを外して容量の大きい物に交換してスロットに空きを作ります。

たとえば現在のメモリ構成が8GB×2枚で空きスロットがない場合を考えてみます。

8GB×2枚を16GB×1枚に構成を変更して空きスロットを確保します。

同じ16GBですが空きができたことで、さらに増設できるようになりました。

ここからは自分の必要に応じて構成を考えていきましょう。

必要なメモリの容量

元々、私のノートパソコンは8GBのメモリが搭載されていました。

オフィス系のソフト、ネットショッピング、SNS、メール、ブログ作成、が主な用途だったので特に動作に困っていませんでした。

「画像や動画編集」「バリバリの3Dゲーム」などパソコンに高負荷がかかる作業をやりたい場合は、最低でも16GB、ヘビーユーザーなら32GB以上でも良いでしょう。

拡張性の高い、ゲーミングPCや本格的なデスクトップパソコンが必須なレベルです。

ノートパソコンの8GBを16GBに増設したときに体感速度の向上はありませんでしたが、YouTubeの4k動画再生で違いがわかりました。

YouTube(4k動画)でのメモリ使用量の変化

通常、何も立ち上げていないときのメモリ使用量は6.5GB程度です。

メモリが8GBであれば残り1.5GBなので、あまり余裕はありません。

4k動画を再生するとメモリ使用量は7.3GBまで上がってきました。

メモリが8GBの時はカクカクした再生でしたが、16GBに増設後は滑らかな再生ができています。

ちなみに動画のレンダリングをするとメモリ使用量は9.1GBになりました。

CPUは100%で頑張っていますが、メモリは全て使い切るわけではないんですね。

パソコンの用途によってはメモリ16GB以上は無駄な投資になる可能性もありますので、タスクマネージャーで普段のメモリ使用量を確認してみてください。

※動画はYouTube用なので、フルHD(1920×1080)で動画圧縮はH.264です。

メモリの規格

メモリの規格を詳細に記載すると、「フォームファクター」「総称(世代)」「モジュール規格」「チップ規格」に分けられます。

購入するときは、CPU-Zで調べたチップ規格だけわかっていればAmazonや楽天市場なんかで調べられます。

興味のない人は読み飛ばしてくださいね。

DDR4はパソコンでは2014年(出典:Wikipediaより)に登場しています。

Windows11であれば、ほぼDDR4で動いているはずなのでノートパソコン用のみ表にまとめておきます。

フォームファクター総称モジュール規格チップ規格
SODIMM(ノートパソコン用)DDR4PC4-25600DDR4-3200
SODIMM(ノートパソコン用)DDR4PC4-21333DDR4-2666
SODIMM(ノートパソコン用)DDR4PC4-19200DDR4-2400
SODIMM(ノートパソコン用)DDR4PC4-17000DDR4-2133
主なメモリの規格(出典:ドスパラより一部抜粋して改変)

まとめ:まずはパソコンの空きスロットを確認しよう

メモリを増設する前に、パソコンに空きスロットがあるか確認しておきましょう。

空きスロットがない場合でも、すべてを取り外して大容量のメモリに交換することも可能です。

そして、現在、取り付けられているメモリの「チップ規格」を確認することで、商品を間違えずに購入することができます。

最後に自分のパソコンの用途に合ったサイズを決めておきましょう。

画像や動画編集、3Dゲームのヘビーユーザーでなければ、メモリを増設しても動きの改善が体感できないかもしれません。

タスクマネージャーで普段のメモリ使用量を確認して、必要に応じて増設を検討してみてください。

  • この記事を書いた人

ピコリ

【カングー/PC・ガジェット/DIY/節約好き】ルノーカングーに関するセルフメンテナンスや内装・外装のカスタム|古くなった車体やパーツをキレイに保つためのDIY情報|お得な車検情報|PC・ガジェットのレビューや設定|PCパーツの交換方法|節約できるDIYが趣味|