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レンジフードのArietta(アリエッタ)から異音が!モーターのベアリング交換で修理した方法

自宅キッチンのレンジフードはArietta(アリエッタ)。

新築から10年以上経過して、ファンをまわすと「キーキー」とか「キュルキュル」という感じで異音が発生していました。

調べてみると異音の原因の大部分は、モーター内部のベアリングの不具合(経年劣化)によるものだそうです。

ベアリングとはモーターの軸部分を摩擦抵抗を減らしながら回転させるパーツのこと。

ベアリング↓

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ベアリング内部は潤滑剤である「グリス」が封入されていますが、時間の経過とともになくなるそうです。

なので、「経年劣化でベアリングの動き悪化」→「モーターの回転で異音」という構図になります。

レンジフードは永遠に使えるものと思ってましたが、壊れるんですね。

確かに、本体をみてみると「設計上の標準使用期間10年」って書いてます。

他のメーカーのレンジフードでモーターのベアリング交換しているサイトがあったので、そちらを参考にしながら自分で修理してみました。

結果、異音が完全に消失。

他のAriettaユーザーがベアリング交換できるよう修理手順を記録に残しておきます。

完全に動かなくなる可能性もあるので、不安なかたは無理せず業者さんに修理依頼しましょう。

※記事の内容は参考程度にして、作業する場合は自己責任でお願いします。

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本体交換の場合は、アリアフィーナ株式会社のサイトへどうぞ。

レンジフードのArietta(アリエッタ)とは?

出典:アリアフィーナ株式会社

レンジフードのArietta(アリエッタ)は、同分野ナンバーワンの富士工業グループの関連会社である「アリアフィーナ株式会社」で製造されています。

アリアフィーナ株式会社では、現在、「ARIAFINA(アリアフィーナ)」と「Arietta(アリエッタ)」の2ブランドを展開中。

ですが、ARIAFINAのほうがメインのようで、Ariettaは数種類しかありません。

モーターのベアリング交換の方法

シロッコファンを取り出す

本体前面(ボタンがついている側)のパネルが取り外せるようになっています。

パネルを上に持ち上げながら、下部を手前に引っ張ると外れます。

シロッコファンが見えてきました。

シロッコファンが飛び出してこないように、蝶ネジでカバーが固定(3カ所)されています。

蝶ネジは工具不要で手で回せます。

特に外す順番はないので、適当に外していきます。

カバーが外れると、ファンが完全に露出します。

ファン中心部にある固定パーツを外していきます。

通常ネジは「左回し」で緩みますが、このパーツは逆回転の「右回し」で緩みます。

「右回しで緩む」ので、回転方向に注意です。

固定パーツが取れたら、ファンを手前に引っ張って取り外します。

ファンがなくなると、ようやくモーターが見えてきました。

電源コネクタを外す

モーターを外す前に、レンジフード本体に電源コネクタが接続されているので、事前に引き抜いておきます。

白い部分が接続部で、コネクタの形状(ツメ)で固定されています。

ツメが緩むように指で挟みながら手前に引っ張ると外れます。

10年以上ほったらかしだったので、ちょっと硬かったです。

電源コードの取り回しは、途中でブラブラしないようにプラスティックパーツで固定されています。

こちらもツメのような形状で固定されているので、手前に引っ張るとロックが外れる仕組みです。

コードを固定するパーツは「本体側面あたり→①」、「本体下部あたり→②」にあります。

特に②は奥まった場所にあって、手が入りにくくいです。

マイナスドライバーを突っ込んでなんとか外しましたが、外れなければ切断しようと思ってました。

レンジフード本体からモーターを取り外す

電源コードを外した後で、モーター本体を外していきます。

プラスネジ4本で固定されているので、ネジを外せばモーターが取り出せます。

見た目よりも重いので、外す時は落とさないように注意です。

レンジフード本体から完全にモーターが取り出せました。

モーターを分解する

肝心のモーターの分解ですが、効率よく進めるための順番があります。

以下の手順でいくと、作業がはかどります。

作業手順

①軸についた金具を外す

②モーター本体のネジを外す

③モーターの蓋(裏蓋)と本体にマジックで印をつける

④モーターの蓋(裏蓋)を外す

⑤モーターの中身を取り出す

⑥ベアリングを外す

⑦ベアリングを取り付ける

⑧モーターの中身を戻して蓋をネジ止めする

まずは、回転軸に対して串刺しのように刺さっている金具を外します。

この金具は、シロッコファンが回転するときに回転軸とガッチリ固定させるための大事なパーツです。

飛び出ている部分は、直接、金づちで叩けば抜けていきますがその後が大変です。

だんだん叩けなくなってくるので、先端が細い金属を使ってたたき出していきます。

たまたま、自宅にある工具でちょうど良いやつがありました。

先端が細くなった工具で、中の棒を叩き出していきます。

軸の太さ(直径)が10㎜あるので、先端の細い金具も10㎜程度あると良いですね。

完全に外れました↓

こちらが外した金具で、中空になっています。

次にモーター裏側にある蓋を外していきます。

蓋は4カ所のネジで固定されています。

再び取り付けるときのために、マジックなどで印をつけておきます。

取り外した4本のネジがこちら。

蓋の側面をみると、ちょうどマイナスドライバーが入るようなすき間があるので、マイナスドライバーを突っ込んで回転させると簡単にこじ開けられます。

蓋が外れました。

ベアリングと接触する部分に、黒いパーツがあるので忘れずにとっておきます。

中をのぞくとモーターのローター(回転子)が見えます。

ベアリングはローターに対して2か所。

ベアリングの大きさは外形30㎜。

軸が10㎜なので、ベアリングの内径は10㎜になります。

今回使ったベアリングは、「NSK(日本精工):6200ZZ」です。

1個づつ買うよりも2個セットのほうがお得。

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ベアリングの外し方

ベアリングは専用工具が必要です。

こちらの「STRAIGHT/ストレート:ギアプーラー 2本爪 75㎜」はAmazonで購入。

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他のメーカーのギアプーラーもありますが、使用範囲(外径)やリーチを間違うと使えない場合があるので注意してください。

実際にギアプーラーを取り付けたところです。

ギアプーラーの黒い軸をまわすことで、引っかけたツメがベアリングを引っ張るという構造です。

ギアプーラーを回しているところ。

ベアリングが徐々に外れています。

反対側のベアリングも外します。

こちらのベアリングは、少し深い位置に取り付けられています。

ギアプーラーのリーチが短い製品だと、ツメがベアリングまで届かない可能性があるので購入時は注意してください。

ローターが固定できるように、余った木材に10㎜の穴をあけて軸を突っ込んでいるところです。

なくても作業できますが、ベアリング取り付けのときはあったほうが便利です。

こちらのベアリングは外すための移動距離が長いので、あらかじめミシンオイルを注油しておきます。

ベアリング2個が完全に外れました。

ベアリングを外す時にかなりの力が加わるので、取り外したベアリングは変形しており再利用はできません。

ベアリングの取り付け方

ベアリングは金づちで叩きながら取り付けますが、必ず「ベアリングの内輪のみに力を加える」必要があります。

内輪に赤く色を付けました↓

ベアリングは精密機械なので、外輪に力を加えると製品そのものが歪んで使えなくなります。

この点は要注意です。

ベアリング取り付けのための専用工具がありますが、今回は代用品を使いました。

水道管に使われるニップルと言われる金属部品です。

使用した物品

白ロングニップル:呼び径3/8(外径17.3㎜)×長さ75㎜×厚さ2.3㎜

ワッシャー:内径11㎜

こちらのワッシャー内径は11㎜で、ローターの軸に入る大きさを選びました。

ベアリングの変形防止のため、金属のワッシャーも挟みました。

この状態を保ちながら、金づちで垂直方向に叩きこんでいきます。

モーターを本体に取り付ける

モーターを組みなおして、レンジフード本体に取り付けます。

取り外した反対の手順ですすめれば完成。

モーターをレンジフード本体に取り付けるときに、緩みがないか確認しましょう。

まとめ

モーターの異音はベアリングが原因だった。

レンジフードを買い替えれば20万以上、モーターだけでも中古で買えればと3~4万程度、ベアリングのみ交換だと2個で1000円ぐらいで済みます。

ギアプーラーがないとベアリングが外せないので購入は必須ですが、それでも2000円ぐらいの出費です。

修理費合計3,000円以内と思えば安いもの。

これで、また10年頑張ってくれることを願います。

あと、完全に動かなくなる可能性もありますので、自分で作業するのが不安な場合は電気屋さんに相談しましょう。

※こちらの記事を参考にしても動作保証はありません。交換作業は自己責任でお願いします。

本体交換の場合は、アリアフィーナ株式会社のサイトへどうぞ。

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  • この記事を書いた人

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