タント(DBA-L375S)が13年経過し、突然エアコンの冷房が効かなくなりました。
ディーラーに持っていくと「最大で10万ぐらいかかるかも?」と言われ、ネットで原因を調べるとエアコンガスと添加剤の補充で冷房が復活できそうだったので、自分でやってみました。
結果は大成功。
キチンと冷房が効くようになり、エアコンオイル添加剤を追加したらコンプレッサーの動作音がビックリするぐらい静かになりました。
それまではエアコンを入れた直後から「ブオーン」というコンプレッサーの動作音が鳴り響いていましたが、今考えるとオイルが少ない状態で動いていたので放置してたら焼き付いていた可能性もあります。
「冷房が効きにくい」「エアコン入れると音がうるさい」「車の買い替えが近いので高額な修理はしたくない」などの理由があれば、ダメもとでやってみる選択肢もあります。
今回、使った道具はこちら。
- エアコンガスチャージホース
- エアコンガスHFC-134a
- カーエアコン用潤滑剤 (PAGオイル) R134a専用ガス缶 50g
こちらのエアコンガスチャージホースは問題なく使えましたが、当たり外れがあるようです。
購入の際は、口コミをみながら自分で判断してください。
エアコン冷房能力の確認
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外気温は26.4℃。
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窓は全開にしていますが、室温は27.9℃で外気温よりも高いです。
この後、冷房と風量をMaxにして吹き出し口の温度を計測しました。
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冷房にしていますが熱風がでてきており、ぐんぐん温度が上昇し最終的には30.4℃になりました。
計測してみた結果としては、冷房ではなく暖房です。
ガスと添加剤の補充方法
ガスも添加剤も補充の方法は基本的に同じです。
ガス補充の手順
- ガスチャージホースとガス缶を接続(針を引っ込めた状態)
- ガスチャージホース(カプラー側)と低圧ポートを接続
- 低圧ポートからガス缶に向かってガスが流出
- ガス缶を緩めてホース内の空気を抜く
- ガス缶を再度締めて、針を出して缶に穴を開ける
- 針を引っ込めるとガス缶から低圧ポートに向かってガスが流入する
- ガス流入中、ガス缶は逆さまにしない(液体成分を低圧ポート内に入れないため)
- 規定量まで入ったら針を出してガス缶のガスを止める
- 低圧ポートに接続したカプラーを外す
- ガス缶をガスチャージホースから外す
ガスチャージホースの取り扱い
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左側がガス缶と接続する部分、右側が「カプラー」と呼ばれ低圧ポートと接続します。
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カプラーを拡大したところです。
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通常はこの通りです。
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このように外側を引っ張りながら低圧ポートに接続すると、「カチッ」と音がして固定されます。
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メーター部分は製品によって多少違うと思いますが、この製品は針が青い範囲におさまっていれば適正になります。
量が多くても少なくても駄目なので、適正量の見極めが必要です。
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ガス缶と接続する部分です。
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接続部中央に針が見えます。
右回しで針がでて、左回しで針が引っ込みます。
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針が引っ込んだところです。
ガス缶と接続する際は、必ず針をひっこめた状態にしておきます。
針がでたままガス缶と接続すると、途中でガス缶が開けられてガス漏れを起こします。
ガス缶とエアコンオイル添加剤
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「HFC-134a」の200g入りです。
最近の車はガスの種類が変わりましたが、少し前の車までは「HFC-134a」が主流でした。
「ガスの種類」と「規定量」は車によって違うので、事前の確認が必要です。
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今回はデンゲンのカーエアコン用潤滑剤(PAGオイル)を使用。
各メーカーからエアコン用の添加剤がでていますが、値段がそこそこで口コミで評判の良い物を選びました。
確実にエアコンの動作音は静かになるし、すぐに冷房も2、3℃下がるので目に見えて効果が実感できます。
動作音が静かになるということは各パーツへの負荷が減っているはずなので、大事に乗りたい方はエアコンの添加剤オススメです。
ガス補充の手順
ガス低圧ポートと高圧ポートの位置
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左側(蓋の表記:H)、右側が高圧ポート(蓋の表記:H)です。
※エアコンガスの補充は必ず「低圧ポート」から
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こちらは高圧ポート(蓋の表記:H)です。
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こちらが低圧ポート(蓋の表記:H)です。
エアコンのガス補充は必ず低圧ポートから行います。
低圧ポート接続前の準備
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まず、①ガスチャージホースとガス缶を接続(針を引っ込めた状態)していきます。
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ガス缶をぐるぐる回せば接続されます。
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最後にゆるみがないか確認し、再度ガス缶を回してガス漏れがないようにガッチリ回します。
低圧ポートと接続
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低圧ポートの蓋を外してもガスは漏れないので安心してください。
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カプラーを取り付けると低圧ポートからガス缶に向かってガスが流出する仕組みです。
ガス補充と注意点
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カプラーを取り付けるとガス缶に向かってガスが流出してくるので、メーターも反応しています。
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メーターの針が動いていますが、特に気にする必要なしです。
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再度、カプラー側の固定でゆるみがないか確認します。
ガス缶から低圧ポートまで接続できたら、ガス缶の接続を緩めることで「プシュッ」という音がして空気が抜けます。
空気が抜けた音がしたら、ガス缶を回してゆるみがないように再接続します。
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ここでガス缶に針で開通してから、針を引っ込めることでガス缶のガスが低圧ポートに向かって放出されます。
メータを見ると適正量に及ばず、ガスが足りないことがわかります。
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ガスが充填されだすとメーターは徐々に適正量の範囲になってきました。
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だんだん缶が冷たくなり、缶表面に霜がつくので手袋は必須です。
ガスが入りにくくなったら缶を振りましょう。
※注意:ガス缶を逆さまにすると液体成分が低圧ポートから入り、コンプレッサーが壊れる可能性あり。
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ガス補充とともにエアコンの冷房も「30.4℃」→「17.8℃」まで下がりました。
添加剤補充と注意点
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添加剤補充の手順も基本的にガス缶と同じです。
ガス缶と違って添加剤は、液体成分のオイルも補充したいので缶を逆さまにします。
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添加剤は50gあるので、補充を続けていくとメーターの数値も少し上昇してきました。
添加剤を入れるときは、ガス缶の内容量も含めて量を考えておきましょう。
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添加剤を入れた直後からグングン吹き出し口温度が下がりはじめ、エアコンの動作音も静かになりました。
まとめ
「動作音がうるさいけど冷房が効かない!」って人は要注意。
こんな場合、エアコンに何らかの不具合が起きているはずです。
通常はディーラーに持っていくところですが、私の場合は「最大で10万ぐらいかかるかも?」と言われました。
「13年経過した車にそんな修理費用をかける?」「買い替えじゃない?」となりますよね。
ダメもとでガス補充をやってみたい方は、参考してください。(自己責任ですよ)
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