自宅の光回線をJCOMから楽天ひかりに切り替えたものの、なぜか通信が不安定で速度も遅い。
調べてみると原因はルーター【aterm WG2600HP3】の設定にありました。
光回線でも従来方式のIPv4では速度が出ないので、新方式のIPv6(クロスパス)の設定が必要になります。
ポイント
IPv6(クロスパス)については、NEC製のルーターは2020年10月以降に発売された機種は設定不要です。
ここでは、2018年に発売された機種【aterm WG2600HP3】について楽天ひかりでの設定方法を解説していきます。
主な手順についてはこちらを参考にさせていただいています(参考資料:ヒカリク|光回線を詳しく知れる情報メディア)が、一部うまくいかなかった部分はアレンジを加えています。
現在の回線速度は下り380Mbps、上り170Mbpsぐらいはでていますね(水曜日23:00ごろ)。



楽天ひかりが遅かった原因
NTTのホームゲートウェイの機能ではIPv6接続できない
光回線で光電話を利用する場合、NTTからホームゲートウェイという機器をレンタルしていると思います。
このホームゲートウェイだけではIPv6(クロスパス)接続ができないのです(これを知らなかった)。
なので、ルーター側でIPv6接続することで本来の光回線の能力が発揮されるというお話です。
通信が不安定で速度が遅かった原因は「ルーターがIPv6接続できていない」。
調べてみると自宅のルーター(NEC製:aterm WG2600HP3)が2018年発売と古かったため、IPv6(クロスパス)の設定が必要な機種でした。
新しい機種はIPv6接続の設定は不要なので、これからルーターを購入する人はIPv6接続の設定がいらない機種をオススメします。
NEC製の対応機種はこちらです。

楽天ひかりのIPV6(クロスパス)対応ルーターのNEC製品の一覧です。
価格の安い順に並べましたが、値段と性能は比例するので自宅環境に合わせて選びましょう。
選択に迷ったら、予算の範囲で高い物を買っておけば間違いありません。
そんなに頻繁に買い替えるものではないので、できるだけ良い製品を選んでおきましょう。
せっかくの光回線のスピードを生かすためにも、高性能のルーターのほうがストレスなくネットが使えます。
aterm WG2600HP3の設定方法
ここからルーターの設定方法を解説していきますね。
まずはルーターにログインして、IPv6(クロスパス)で通信できるように設定を変更していきましょう。
ルーターの情報
- メーカー:NEC
- 機種名:aterm WG2600HP3
- 発売日:2018年7月5日
- ストリーム数:4ストリーム
- 規格値:1733Mbps(5GHz帯)+800Mbps(2.4GHz帯)
aterm WG2600HP3にログインする
まずは、ルーター本体の設定を変更するためにパソコンまたはスマホのブラウザでログインします。
ブラウザに「http://192.168.10.1/」と入力すると、以下のようにログインのため「ユーザー名」「パスワード」を求められます。
※初期設定の場合

ユーザー名は初期設定では「admin」、パスワード「〇〇〇〇〇〇」(数字6文字のはずです)はルーター本体に「Web PW」ウェブパスワードとして記載されているので確認してみてください。

しっかり設定ができていれば、ホーム画面の「動作モード」の欄に「transix」の文字が表示されます。

「動作モード」→「transix」の設定がキチンとできれば、IPv6(クロスパス)が使えるようになります。
ホーム画面左下の基本設定(装置名/動作モード)
- 装置名
- 自動判定→OFF(設定可能)
- 動作モード→transix(設定可能)
- IPv6動作モード→ND Proxy(設定不可)
ホーム画面左下の基本設定(ブリッジ設定)
- PPPOEブリッジ→OFF(設定不可)

「自動判定」をOFFにしてから、動作モードで「transix」を選択して「設定」をクリックします。
ルーターの「ホーム画面」に戻り、基本設定の項目内にある「接続先設定」をクリックすると「AFTRの取得情報」「手動時のAFTRの設定方法」「AFTRのFQDN」「AFTRのIPv6アドレス」の4つが表示されます。
「AFTRの取得方法」は「手動設定」にします。

「手動時のAFTRの設定方法」は「FQDN指定」にします。

「AFTRのFQDN」は「dgw.xpass.jp」と入力します。

「AFTRのIPv6アドレス」は空欄のままにしておきましょう。
これで設定完了です。
最後に「今すぐ再起動する」をクリックすると設定が有効になります。
IPv6で通信ができているか確認しましょう。
まとめ
今回、楽天ひかりが遅い原因はルーターの設定不足でした。
「NTTホームからレンタルしているホームゲートウェイだけではIPv6接続ができない」「IPv6接続できるルーターが必要」ということを知りました。
てっきり、ホームゲートウェイだけでIPv6接続していると思っていました。
自宅で2020年9月以前のルーターを使っている人で通信が不安定な場合、IPv6接続できていない可能性があります。
その場合は、新しいルーターの検討か現行ルーターの設定変更で通信状態が改善するかもしれません。
光回線が遅い原因
- パソコン本体
- ルーター
- LANケーブル
- プロバイダ
- サーバー
(出典:パンドウイットより)
パソコンや周辺機器は規格が古いと性能が不足して不具合が起こりやすくなります。
ハイスペックなものは必要ないですが、効率性をもとめて快適に使いたい場合はできるだけ新しいものがオススメです。
光回線が遅くなる可能性があるものを個別に調べれば原因を絞ることができますが、「パソコンのことはよくわからないよ」という方はカスタマーセンターに問い合わせましょう。
個人で悩むよりも早く解決します。
楽天ひかりの問い合わせ窓口のリンクを貼っておきますね。
問い合わせ窓口はこちら(楽天ひかりに契約中)
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