自宅の浴室換気扇はこのタイプ。
パッと見た目では中が見えないので、汚れてるかどうかわからないです。
が、換気扇はずっと空気を吸い込んで外に出しているので、必ずホコリは溜まってます。
掃除してないと、いつの間にかすごい汚れになってるんです!
換気扇掃除のポイントは「できるだけ分解する」ということ。
分解すると細かいところまで掃除できるのでおすすめです。
ただし、「高いところでの作業」「分解すると故障の可能性もある」ので、自信がない人はプロに依頼しましょう。
くれぐれもケガしないように気を付けてください。
今回は、シロッコファンタイプの浴室換気扇を分解して掃除する方法を解説します。
浴室の換気扇を掃除しないとどうなる?
換気扇掃除の必要性
・換気効率が悪くなる
・浴室にカビが発生しやすくなる
・電気代がかかる
・換気扇が故障する可能性
浴室の換気扇は、使うたび内部にホコリがたまっていきます。
掃除をしないまま使っていると、ホコリが原因の問題が起こるかもしれません。
換気効率が悪くなると、「湿度が下がらない」→「たまったホコリに湿気がたまる」→「雑菌やカビが繁殖」→「カビの胞子が上から降ってくる」
という流れになります。
汚れは「臭い」の原因になったり、空気の流れが悪くなることで「異音」の原因にもなります。
「ゴー」とか「ギューン」とか音が高くなったり「うるさいな」と思ったら、ホコリがたまって空気の流れが狭くなっているかもしれません。
「エアコンのフィルター掃除しないと電気代が高くなる!」とよく言われますが、浴室換気扇も同じです。
最近の家だと24時間換気も多いと思いますが、つけっぱなしの人は特に注意してください。
いろんな問題が考えられますが、とにかく「定期的に掃除するだけ」で良いのです。
浴室換気扇の掃除方法
準備するもの
準備するもの
・ペンチ(挟んで引っ張る工具)
・スパナ(レンチ)
・プッシュピン(新品)
・洗剤
ペンチと書いてますが、今回使ったのはプッシュピンプライヤーと呼ばれる工具です。
もともと、車のプッシュピンを外したので購入たのですが、換気扇の一部にプッシュピンが使われています。
こちら↓
この工具を使っても、うまくとれないことがあるのでコツがいります。
換気扇カバーを外す
外側の換気扇カバーは引っ張ると、こんな感じで中が見えます。
V字になった2つの金具がカバーを支えています。
意外に単純な作りです。
V字の金具は「開く」「閉じる」の動きしかありません。
「開く」→カバーが固定される
「閉じる」→カバーが外れる
という動きなので、「開いた状態のV字金具を閉じながら引っ張る」と固定部分が外れます。
奥側も同様に閉じながら引っ張っていきます。
引っ張ると外れます。
中のカバーを外す
外側のカバーを外すとシロッコファンが見えてきました。
このままでは、取り出せないのでプラスティック製の白いパーツを外します。
黒い点が2か所あるので、これを外すと取れます。
黒い点は「ナイロンリベット」といって、車のパーツを止める時にもよく使われています。
ナイロンリベットは基本的に再利用できないので、あらかじめ予備を購入しておきましょう。
ペンチで無理やりとっても取れますが、専用の工具があったほうが良いです。
ナイロンリベットの構造を理解してると、取りやすいですよ。
専用工具で引っ張ります。
ナイロンリベットを拡大するとこんな感じ。
ピンと外筒が別々にあって、ピンを押すと外筒が拡がって抜けなくなるという構造です。
この仕組みを考えた人に感心します!
ほんと良く考えられていますね。
キタコのナイロンリベットφ4.1穴用を使いました↓
他のメーカーで汎用品のナイロンリベットがありますが、色んな大きさがあるのでサイズに注意です。
本当は再利用不可なんですが、キレイに抜けると再利用できますよ。
今回は取れたリベットを落としてしまい、排水溝に流れました…
浴槽に栓をしておくと未然に防げます。
ナイロンリベットは再利用しない前提で作業したほうが良いので、必ず買っておきましょう。
ナイロンリベットを2つ外すと白いパーツが外れます。
シロッコファンを外す
いよいよシロッコファンがむき出しになりました。
ファンの中央に「袋ナット」と呼ばれる固定金具がついているので外していきます。
袋ナット
袋ナットは六角ナットの片面をドーム状に覆った固定金具です。締め付けたボルトの先端が露出しないので安全性が高く、締め過ぎを予防します。
通常ネジやナットを閉めるときは「右回し」ですが、これは「左回し」になります。
間違えるといつまで経っても外れません。
ナットを外すと、シロッコファンがとれます。
シロッコファンを外したところ。
こちらは、シロッコファンが排気する先の排気パイプになります。
中が汚れているので、手の届く範囲で拭いておきます。
分解したパーツを洗う
分解したパーツは、水をいれたタライにつけておきます。
通常は中性洗剤を使いますが、いつも「キッチンマジックリン」を愛用しています。
油汚れも良く落ちます。
シロッコファンはすき間にホコリがこびりついているので、ブラシでよく洗います。
さいごに洗剤が完全に落ちるように、すすぎ洗いしましょう。
内部を拭き上げる
換気扇の内部も、できる範囲を水拭きしておきます。
排気パイプ部分は手が入らないので、届く範囲だけ拭いておきます。
ホコリが溜まりやすいので、初めて掃除した時は汚くてビックリしました。
パーツを拭き上げて乾燥
ぬれたまま乾かすより、拭いてから乾燥させたほうが時短になります。
パーツ類の拭き上げは「キムタオル」がおすすめ。
機械類や食器など、何でも使えるので重宝してます。
キャンプでの食器の拭き上げにも便利ですよ。
元に戻す
パーツを外した手順と逆に取り付けていきます。
すべて取り付けたら完成。
換気扇の掃除をプロに依頼する
「高いところでの作業」「分解すると故障する可能性」もあります。
「自分でやってみたいけど、うーん自信ないな」という場合は、プロに依頼しましょう。
今だと、お掃除のプロ「ハウスクリーニング」のサービスがたくさんありますよ。
まとめ
換気扇は外からみても汚れが分かりにくい場所です。
でも、いつも空気が流れているのでホコリは確実に溜まっていきます。
ホコリが溜まりすぎると「変な音がしたり」「換気の効率が悪くなったり」最悪、換気扇が故障するかもしれません。
浴室内のカビが発生しやすくなると、お風呂掃除も大変になるので定期的な換気扇掃除をおすすめします。
換気扇の分解自体は簡単ですが、工具が必要だったりナイロンリベットを準備する必要があります。
「準備が面倒だな」「壊れたらどうしよう」と不安なときは、無理に自分でやらなくてもプロがいるので、プロにお願いしましょう。
もし、自分で掃除する場合は、くれぐれもケガに気をつけてくださいね。