パソコンのメモリを増設したいけど「どこのメーカーが良いかわからない」「スペックの見方がわからない」など、色んな疑問がでてきます。
メモリー選びに必要な「基礎知識」や「選び方のポイント」など、メモリメーカーの特徴も参考にしながら自分の用途に合った製品を選びましょう。
パソコンにおけるメモリの役割
- メモリの基礎知識
- DDR3、DDR4などの規格
- メモリ容量の違いによる影響
- メモリ容量ごとの価格の違い
メモリの基礎知識
パソコンの「メモリ」は、コンピュータがプログラムやデータを実行するときに使用されるデバイスで、CPUがデータを読み書きする場所です。
メモリはCPUが実行するプログラムやデータを「一時的に保存する場所」で、メモリに格納されたデータをCPUが高速に読み書きします。
メモリに格納されたデータは電源が切れるとすべて消えてしまうので、プログラムやデータを永続的に保存するにはハードディスクやSSDなどのストレージデバイスが必要なのです。
例えば、Webブラウザを起動してウェブサイトを閲覧する場合、ブラウザやウェブページのデータはメモリに一時的に保存されCPUがデータを読み取り画面に表示されます。
また、Word文書を作成する場合だと、ユーザーが入力したテキストデータはメモリに一時的に保存され、CPUがデータを読み取って表示しストレージデバイスに保存します。
メモリとは、CPUがプログラムやデータを実行するために必要なデバイスであり、データの一時的な保存場所になります。
電源が切れると消えてしまうので、永続的に保存するためにはHDDやSSDなどのストレージデバイスを使用します。
DDR3、DDR4などの規格
メモリの規格には「DDR3」、「DDR4」、「DDR5」などがあり、より新しい規格ほど高速で効率的なデータ処理が可能です。
メモリの規格によっては、取り付けたいマザーボードが対応していない場合があるので、自分のパソコンに合った規格を選ぶ必要があります。
DDRとは?
「Double Data Rate」の略で、1クロックあたり2回のデータ転送を行うことができる技術のことです。
DDR3は、2007年に登場した規格で、DDR2から性能が向上しました。
その後、2014年にDDR4が登場し、更なる高速化が図られました。
現在はDDR5も登場しており、より高速かつ低消費電力な性能が期待されています。
例えば、DDR3とDDR4の場合、DDR4は同じクロック数でもデータ転送速度がDDR3の2倍となり、低電圧で動作するため省電力にもなります。
また、DDR4は最大3200MHzまで対応するため、高負荷の処理を行う場合に優れた性能を発揮します。
メモリの種類には、DDR3、DDR4、DDR5などがあり、新しい規格ほど高速で効率的なデータ処理が可能です。
しかし、自分のパソコンにマザーボードが対応している規格を選ぶ必要があります。
選択するメモリ規格によって、ノートパソコンの性能に大きく影響するため、選び方には十分注意しましょう。
メモリ容量の違いによる影響
パソコンのメモリ容量が大きいほど、同時に使用できるアプリケーションやタブ数が多くなり、処理速度が向上するため、高速かつ快適な作業が可能になります。
パソコンのメモリ容量が少ない場合、同時に使用できるアプリケーションの数が限られたり、複数のタブを開くと処理速度が遅くなることがあります。
これは、アプリケーションやタブを開いた際に必要な情報がメモリにキャッシュされるためで、メモリ容量が不足すると情報のやり取りがHDDやSSDになることで処理速度が低下するのです。
一方で、メモリ容量が大きい場合、情報のキャッシュによって高速に情報のやり取りができるため、アプリケーションやタブを多数同時に使用しても処理速度が落ちません。
例えば、2GBのメモリを搭載したパソコンでは、数個のアプリケーションを同時に使用するだけで処理速度が落ちることがあります。
一方、8GBのメモリを搭載したパソコンでは、複数のアプリケーションを同時に使用しても処理速度が落ちず、快適な作業が可能です。
メモリ容量ごとの価格の違い
パソコンのメモリ容量が大きいほど、価格が高くなる傾向があるため、予算に応じたメモリ容量の選定が重要となります。
メモリ容量が多いほど、同時に実行できるアプリケーション数や大きなファイルの処理が可能になります。
また、オンラインゲームや動画編集、3Dグラフィックスなどのように、高負荷なタスクを処理する場合には、メモリ容量が少ない場合に比べて処理速度が向上します。
例えば、4GBのメモリを搭載したパソコンでは、ウェブブラウジングやメールなどの一般的なタスクには問題なく対応できますが、複数のアプリケーションの同時実行や、動画編集などの高負荷な作業を行うと処理速度が低下します。
一方、16GBのメモリを搭載していれば、多くのアプリケーションの同時実行や、高負荷な作業を行ってもスムーズに処理できます。
パソコンのメモリ容量は、同時に実行できるアプリケーション数や高負荷なタスクを処理する速度に影響を与えます。
適切な容量を選ぶことで、快適なパフォーマンスを実現できます。
シングルチャネルとデュアルチャンネルについて
- デュアルチャンネルとは
- デュアルチャンネルはメーカー混在しても良いのか?
- デュアルチャンネルで容量が混在したらどうなる?
デュアルチャンネルとは
シングルチャネルとデュアルチャネルとは、メモリの接続方法に関する用語でメモリモジュールの接続方法の違いです。
シングルチャネルはメモリモジュールが一つのメモリコントローラに接続される方法で、デュアルチャネルは複数のメモリモジュールが複数のメモリコントローラに接続される方法です。
それぞれの特徴として、シングルチャネルは「低価格」で一つのメモリコントローラに接続されるためメモリモジュールを増設する場合にも比較的「簡単」であるという利点があります。
一方、デュアルチャネルは、「高速なデータ転送が可能」であるため、高いパフォーマンスが求められるアプリケーションやゲームなどで威力を発揮できます。
実際の使用例としては、シングルチャネルは主にビジネス用途や一般家庭用途のパソコンに使用され、デュアルチャネルは、ゲーミングPCやクリエイター向けのパソコンなど、高いパフォーマンスが求められる用途に使用されます。
ただし、デュアルチャネルにするためには、複数のメモリモジュールを必要とするため、シングルチャネルに比べてコストが高くなります。
また、マザーボードによっては、デュアルチャネルに対応していないのでメモリを増設する場合には注意が必要です。
シングルチャネルとデュアルチャネルはそれぞれメリット・デメリットがあり、用途に合わせて選択する必要があります。
ビジネス用途や一般家庭用途のパソコンではシングルチャネル、ゲーミングPCやクリエイター向けのパソコンなど、高いパフォーマンスが求められる用途にはデュアルチャネルが適しています。
デュアルチャンネルはメーカー混在しても良いのか?
デュアルチャンネルは、2本のメモリを同時に利用することで、転送速度を高速化することができるため、パフォーマンスが向上します。
ただし、この2本のメモリには「容量」「クロック数」「タイミング」をそろえることが条件になります。
できれば、「同じメーカー」の「同じ製品」であることが推奨です。
異なるメーカーのメモリを組み合わせると、互換性の問題や正常に動作しない場合があります。
したがって、デュアルチャンネルを構築する場合は、同じメーカーの同じ製品を選択するのがベストです。
ただし、現在の多くのメモリ製品は互換性の問題が少ないため、同じ容量・クロック数・タイミングであれば、複数のメーカーのメモリを組み合わせても大丈夫な場合もあります。
しかし、正常に動作するかどうかは保証できません。
デュアルチャンネルで容量が混在したらどうなる?
デュアルチャンネルでメモリ容量が混在すると、性能が低下する可能性があります。
デュアルチャンネルは、2本のメモリチャンネルを使用してより高速なデータ転送を実現しますが、2本のチャンネルが異なる容量のメモリを使用すると、大容量のメモリが小容量のメモリと同じ速度で動作します。
この場合、大容量メモリは小容量メモリに合わせて動作するため効率が悪くなります。
しかし、実際の性能低下は非常に小さいと言われているので、普段使いではほとんど気にしなくて良いです。
単一チャンネルに比べてデータ転送速度が向上しているので、多少の性能低下を補ってくれます。
例えば、4GBのメモリが2本ある場合、デュアルチャンネルを使用して8GBのメモリを構成できます。
しかし、2本のメモリが2GBと4GBの場合、4GBのメモリはシングルチャンネルで使用した場合よりもわずかに低速になる可能性があります。
ただし、これは性能低下が小さく、実際には影響がほとんどないことが多いです。
デュアルチャンネルで容量が混在すると、性能が低下する可能性がありますが、その影響は一般的に小さいため、必ずしも揃える必要はありません。
一方で、「同じメーカー」の「同じ製品」を使用することで最大限の性能を引き出すことができるので、性能にこだわる場合は容量の混在はやめましょう。
自分に必要なメモリ容量はどれくらい?
- メモリ容量の目安
- 安価なメモリと高価なメモリの違い
- 価格と性能のバランスを取るには?
パソコンの性能において、メモリは重要な要素の一つです。
メモリの容量が不足していると、動作が遅くなってしまったり、複数のアプリケーションを同時に利用した場合に動作が不安定になってしまうことがあります。
逆に、メモリの容量が余りすぎていると、かけた費用が無駄になるので自分に必要なメモリ容量を知ることが重要です。
メモリ容量の目安
- ウェブブラウジングや動画再生などの軽い作業: 4GB
- ワードやエクセルなどのオフィスツールの利用: 8GB
- ビデオ編集や3Dゲームなどの重い作業: 16GB以上
一般的な利用目的ごとにわけると、目安のメモリ容量は上記のようになります。
自分に必要なメモリ容量は利用目的によって異なりますが、近年はメモリを大量に利用するアプリケーションも増えてきています。
特殊な作業じゃなければ16GBあれば十分ですが、自分なりにパソコンの利用目的を明確にしておくと適切なメモリ容量が選びやすくなります。
安価なメモリと高価なメモリの違い
安価なメモリと高価なメモリの違いは、性能に関する要素や品質にあります。
高価なメモリは高品質な材料を使用していたり、クロック数が高かったりといった点で、安価なメモリとは異なる優れた性能を持ちます。
また、高価なメモリはより信頼性が高く、オーバークロックにも強く、安定した動作が可能です。
価格と性能のバランスを取るには?
価格と性能のバランスを取る方法は、自分の使い方に合った適切な性能のメモリを選ぶことです。
たとえば、一般的なオフィスワークやWebブラウジングなどの軽い作業を行う場合には、安価で十分な性能のメモリで問題なく動作します。
しかし、ゲームや動画編集、3Dデザインなどの重い作業を行う場合には、高価な高性能のメモリを選択することが望ましいでしょう。
また、自作PCをする場合には、マザーボードのメモリスロット数や最大容量などにも注目する必要があります。
さらに、メモリメーカーによっても価格や性能に差があるため、自分の使い方にあったメモリを選ぶことが大切です。
価格と性能はトレードオフの関係なので、自分の使い方に合った適切な性能のメモリを選択しましょう。
価格が高くても性能が必要な場合には高価なメモリを選択することも考えられますが、一般的な使用であれば、安価なメモリで十分に対応できます。
必要な性能を確認してからメモリを選びましょう。
メモリの性能による違いとは?
- チップの品質による性能差
- メモリのクロック数による性能差
- レイテンシによる性能差
パソコンに搭載されているメモリメーカーによって性能や価格が異なります。
メモリメーカーによって製造工程や品質管理のレベルが異なり、その差が性能や価格に反映されるためです。
また、一部のメモリメーカーはノートパソコンに特化した製品を提供しており、それらは高い性能と安定性が特徴となっています。
たとえば、Corsair’(コルセア)やKingston(キングストン)などのメモリメーカーは高品質で信頼性が高いとされ、G.SkillやCrucialなどは高性能で競技用途に適した製品を提供しています。
また、一部のメーカーはノートパソコン用に特化したメモリを提供しており、それらはより高い安定性や省電力性を備えています。
パソコンの性能を最大限に引き出すためには、メモリメーカーの選択が重要です。
性能を求める場合は、競技用途に適したメーカーの製品を選び、信頼性を重視する場合は高品質なメーカーの製品を選ぶようにしましょう。
チップの品質による性能差
メモリメーカーの中でも、チップの品質が性能差に大きく関わります。
良質なチップを使用するメーカーは、同じスペックでも高い安定性と処理速度を実現し、高品質な製品となります。
メモリチップは半導体製品であり、製造において微細な差異が発生するため、チップの品質によって動作に影響を受けることがあります。
そのため、品質の高いチップを製造しているメーカーは、同じスペックのメモリでも安定性と処理速度が高いとされています。
CorsairやG.Skillなどは、高品質なメモリチップを使用し、高い安定性と処理速度を実現するメモリ製品を提供しています。
これに対して、価格を抑えた製品を提供しているメーカーは、チップの品質に妥協することがあるため、安定性や処理速度に劣ることがあります。
たとえば、KingstonやCrucialといったメモリメーカーは、信頼性の高いメモリを提供しています。
一方、安価で品質の低いメモリを提供しているメーカーの場合、ブルースクリーンやフリーズなどのトラブルが発生することがあります。
メモリメーカーの中でも、チップの品質が性能差に大きく関わります。
良質なチップを使用するメーカーは、同じスペックでも高い安定性と処理速度を実現し、高品質な製品となります。
パソコンのメモリを選ぶ際には、メモリメーカーの信頼性や製品の品質にも注目して、適切な製品選びをすることが重要です。
メモリのクロック数による性能差
メモリのクロック数が高いほど、データの読み書き速度が速くなり、パフォーマンスが向上します。
メモリのクロック数は、メモリの動作クロック数を示しています。
クロック数が高いほど、1秒あたりに処理できるデータ量が増えるため、データの読み書き速度が速くなり、パフォーマンスが向上します。
実際に、同じ容量のメモリでも、クロック数が高いものは、同じタスクを実行する際に、より高速に処理できます。
例えば、DDR4メモリの場合、クロック数が2133MHzのものと、3200MHzのものとでは、前者よりも後者の方が高速にデータを処理できるため、同じタスクを実行する場合でも、パフォーマンスが向上します。
メモリのクロック数が高いほど、データの読み書き速度が速くなり、パフォーマンスが向上します。
レイテンシによる性能差
レイテンシが低いほど、データの読み書き速度が速くなり、パフォーマンスが向上します。
レイテンシとは、メモリがデータを処理するために必要な時間のことです。
レイテンシが低いほど、データの読み書き速度が速くなりパフォーマンスが向上します。実際に、同じクロック数のメモリでも、レイテンシが低いものは、同じタスクを実行する際に、より高速に処理できます。
実例: 例えば、DDR4メモリの場合、レイテンシがCL14のものと、CL19のものとでは、前者の方が低いため、同じタスクを実行する場合でも、パフォーマンスが向上します。
レイテンシが低いほど、データの読み書き速度が速くなり、パフォーマンスが向上します。
代表的なメモリメーカー4社
- Samsung(サムスン)
- Micron(マイクロン)
- SK Hynix(エスケーハイニックス)
- Corsair(コルセア)
Samsung(サムスン)
Samsungは高品質なメモリを提供しており、高い信頼性とパフォーマンスを誇ります。
Samsungは長年にわたってメモリ製品の開発に力を入れており、その品質と性能には定評があります。
また、Samsungは世界シェアのトップを誇っており、多くのユーザーがその品質と信頼性を認めています。
Samsung製のメモリは、多くのノートパソコンやデスクトップPC、スマートフォンなどで使用されており、特にSamsungのDDR4メモリは、高い速度と信頼性を誇り、ゲーマーやクリエイターなどのハイエンドユーザーからも高く評価されています。
Samsungは半導体業界の巨人であり、DRAM市場でのシェアは常にトップであるとともに、SSDやスマートフォンなどの半導体メーカーとしても名を馳せています。
また、Samsungは自社開発の製造プロセスを持っており、それにより高品質かつ高性能なメモリを製造することができます。具体的には、SamsungのDRAMはクロック数が高く、レイテンシが低いことが特徴で、高速な転送速度を実現しています
Samsungは高品質なメモリメーカーであり、その製品は高い信頼性とパフォーマンスを提供することができます。
Micron(マイクロン)
Micronは高性能なメモリ製品を提供しており、特にゲーマーやクリエイターからの支持が高いです。
Micronは高性能なメモリ製品を提供することで知られており、その製品は競合他社と比較して高い性能を発揮します。
また、Micronはゲーマーやクリエイター向けのメモリ製品を開発しており、その品質と性能には高い評価が寄せられています。
Micron製のメモリは、多くのノートパソコンやデスクトップPC、サーバーなどで使用されています。
特に、MicronのBallistixブランドは、ゲーマーやクリエイター向けの高性能メモリとして知られており、その品質と性能には高い評価が寄せられています。
Micronは高性能なメモリメーカーであり、その製品は特にゲーマーやクリエイターからの支持が高い。
Micronは高品質で高信頼性のあるメモリを提供することで知られており、ワークステーションやサーバーなどのビジネス用途に適しています。
Micronは、DRAMやNANDフラッシュメモリなどのメモリ製品の大手メーカーの一つです。
Micronは、高品質で高信頼性のあるメモリを提供することで知られており、メモリモジュールのテストや検査において優れた品質を維持しています。
また、Micronは自社の製造プロセスを持っており、最新の製造技術を用いて高性能かつエネルギー効率の高いメモリを製造することができます。
Micronの高品質かつ高信頼性のあるメモリは、多くのビジネス用途のシステムで採用されています。
SK Hynix(エスケーハイニックス)
SK Hynixは、メモリ市場においてSamsung、Micronに次ぐシェアを誇るメーカーであり、高品質かつ高性能な製品を提供していることで知られています。
SK Hynixは、韓国に本社を置く世界有数のメモリメーカーで、DRAM、NANDフラッシュメモリ、NORフラッシュメモリなど、幅広い種類のメモリ製品を生産しています。
市場においては、Samsung、Micronに次ぐシェアを持ち、高品質な製品を提供することで知られています。
特にDRAMの生産において高い技術力を持ち、高性能な製品を生み出しています。
その中でも人気が高い製品の一つが「SK Hynix DDR4 SDRAM」という製品で、最大3,200MHzのクロックスピードと16GBの容量を持ち、高速で安定した動作を実現します。
同社の製品は、多くのノートパソコンやデスクトップパソコンなどの機器に採用され、特にゲーム用途やオーバークロックに適した製品が多く高い性能を発揮します。
また、低電圧駆動であり、省電力に優れているという特徴もあります。
Corsair(コルセア)
Corsairは、高品質なメモリ製品を提供するアメリカのメーカーで特にゲーミング分野で人気があります。
Corsairのメモリ製品は、高速動作が可能でありながら安定性に優れ、オーバークロックにも対応しています。
Corsairの代表的なメモリ製品には、DDR4メモリの「Vengeance」シリーズや、DDR3メモリの「XMS3」シリーズがあります。
これらのメモリ製品は、高いクロック数とレイテンシタイムを実現することで、高速かつ安定したパフォーマンスを提供します。
例えば、CorsairのVengeance LPX DDR4メモリは、最大4800MHzのクロック数と16-20-20-38のレイテンシタイムを実現しており、オーバークロックにも対応しています。
これにより、高速なデータ処理が可能でありながら、安定性も確保できます。
また、Corsairのメモリ製品には、独自のオーバークロックツール「Corsair Link」が付属しており、より高いパフォーマンスを引き出すことができます。
結論として、Corsairは高品質で高性能なメモリ製品を提供しているメーカーで、特にゲーミング分野での人気が高いです。
高速かつ安定した動作が可能であり、オーバークロックにも対応しているため、パフォーマンスを求めるユーザーにはおすすめのメーカーです。
メモリメーカー別の価格帯
メモリメーカーの価格帯は、製品ラインナップや市場環境によって異なります。
Samsung、Micron、SK Hynix、Corsairの各社とも、低価格帯から高価格帯まで幅広く展開しています。
各社の製品ラインナップや市場環境によって価格帯が変動するため、一定の価格帯に絞ることは困難ですが、PCパーツの販売や価格比較サイトなどから得られる情報を基に、一般的な価格帯の傾向をまとめてみました。
以下は、各メーカーの代表的な製品の価格帯の例です。
ただし、製品ラインナップや市場環境の変化により、価格は常に変動することに留意してください。
Samsung(サムスン)
- DDR4-3200 8GBx2 KIT:約2万円〜3万円
- DDR4-3600 16GBx2 KIT:約3万円〜5万円
- DDR4-4000 32GBx2 KIT:約7万円〜8万円
Micron(マイクロン)
- Ballistix DDR4-3200 8GBx2 KIT:約1万円〜2万円
- Ballistix DDR4-3600 16GBx2 KIT:約3万円〜4万円
- Ballistix DDR4-4000 32GBx2 KIT:約7万円〜8万円
SK Hynix(エスケーハイニックス)
- DDR4-3200 8GBx2 KIT:約2万円〜3万円
- DDR4-3600 16GBx2 KIT:約3万円〜5万円
- DDR4-4000 32GBx2 KIT:約7万円〜8万円
Corsair(コルセア)
- Vengeance DDR4-3200 8GBx2 KIT:約1万円〜2万円
- Vengeance DDR4-3600 16GBx2 KIT:約3万円〜4万円
- Dominator DDR4-4000 32GBx2 KIT:約7万円〜8万円
メモリメーカーの価格帯は、製品ラインナップや市場環境によって異なりますが、Samsung、Micron、SK Hynix、Corsairの各社とも、低価格帯から高価格帯まで幅広く展開しています。
購入前には、自分のニーズや予算に合ったメモリを選びましょう。
メモリ交換時の注意点
- メモリの適合性の確認
- メモリの挿し方や取り外し方の注意点
- 静電気によるダメージの防止方法
メモリの適合性の確認
メモリを交換する際は、まず自分が使っているPCにどのようなメモリが適合するかを確認する必要があります。
同じ種類のメモリでも、規格やメーカーによって異なる場合がありますので、必ずマニュアルやメーカーのWebサイトなどで確認しましょう。
また、メモリの仕様を確認するだけでなく、PCのマザーボードの仕様も確認してください。
メモリとマザーボードの仕様が合致しない場合、正常に動作しない可能性があります。
メモリの挿し方や取り外し方の注意点
メモリの取り扱いには、いくつかの注意点があります。
まず、メモリはPCの電源を切ってから交換するようにしましょう。
また、メモリスロットには向きがありますので、正しい向きに挿し込むようにしてください。
間違った向きで挿し込むと、スロットやメモリ自体が破損する可能性があります。
挿し込み後は、しっかりと固定するためのクリップなどがきちんとかみ合っているかを確認してください。
メモリを取り外す際にも同様の注意が必要です。
また、メモリに触れる場合は、静電気によるダメージを防ぐために、接地された金属部分に触れるようにしましょう。
静電気によるダメージの防止方法
メモリ交換時には静電気によるダメージに注意する必要があります。
静電気は人間が気づかないくらい小さな放電でもメモリにダメージを与えることがあるため、以下のような静電気対策を講じることが大切です。
静電気はメモリをはじめとする電子部品にダメージを与える主要な要因の一つです。
静電気の放電は、人間が感じないような微弱な電気信号でも電子部品には大きなダメージを与えるため、静電気対策は非常に重要です。
また、メモリ交換時には、パソコンの内部に触れることが多く、静電気によるダメージが生じるリスクが高まります。
以下に、静電気対策として推奨される方法をいくつか紹介します。
静電気を放電する
メモリ交換前には、静電気を放電することが重要です。静電気を放電するには、専用の静電気除去ツールを使う方法や、パソコンから完全に電源を切り、パソコンケースに触れないようにする方法があります。
適切な服装をする
メモリ交換時には、静電気を発生させる素材の服装を避けるようにしましょう。例えば、ウールやナイロンの服装は静電気を発生させるため、綿などの素材の服装にすることが推奨されます。
接地を確保する
メモリ交換時には、接地を確保することが大切です。接地を確保するには、専用の接地マットを使う方法や、金属製の家具などの接地面に触れることで接地する方法があります。
メモリ交換時には、静電気によるダメージに注意しましょう。
静電気はメモリをはじめとする電子部品にダメージを与える主要な要因の一つであり対策は必須です。
正しく適合したメモリを選び、取り扱いに注意し、静電気にも十分注意することで、スムーズなメモリ交換を行うことができます。
まとめ
パソコン初心者向けにメモリの「基礎知識」や「選び方のポイント」中心に解説しました。
「どこのメーカーが良いかわからない」「スペックの見方がわからない」場合は、記事の内容を参考にしながら自分の用途に合った製品が選びましょう。