2022年の4月、AT&TのスピンオフでWarner Bros. Discovery(以下、WBD)の株式が交付されました。
証券会社(楽天証券です)からのアナウンスでは「スピンオフにより一般口座に払い出されます」との通知。
特定口座と違い一般口座は税金の計算を自分でする必要があるので、2023年の確定申告で初めて一般口座の入力を体験しました。
スピンオフしてタダでもらったWBD株を売却すれば、まるまる利益になるので「みなし配当」の扱いとなるようです。
「一般口座で利益がでているので確定申告が必要」というわけです。
来年には忘れていると思うので備忘録として残しておきます。
「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を使って説明していきますね。
【2023年版】外国税額控除の確定申告についてはこちら
※本記事は個人の見解です。記事内容に従って行動した結果不利益を被った場合でも、筆者は一切責任を負いませんので何卒ご了承ください。
※税金の取り扱いについては税務署・税理士に相談の上対応されることをお勧めします。
証券会社で確定申告が必要か調べる(楽天証券)
- 確定申告サポートで自分の状況を調べる
- 年間損失計算で売買金額を調べる
確定申告サポートで自分の状況を調べる
楽天証券のトップ画面ですが、確定申告の時期になると「確定申告サポート」というボタンがでています。
こちらをクリックすると確定申告が「必要」か「不要」かを教えてくれます。
口座別に見てみると一般口座に「確定申告が必要」と表示がでています。
年間損失計算で売買金額を調べる
一般口座で取引した「AT&T」「WBD」の売買した金額が表示されています。
CSVで保存してファイルを開くと売買履歴(日付、金額、株数、為替レートなど)がデータで表示されるので計算するときに便利です。
確定申告書等作成コーナーで情報を入力する
- 「分離課税の収入金額・所得金額」を入力する
- 「株式等の「取引明細」などの内容を訂正・削除」を入力する
「国税庁 確定申告書等作成コーナー」は、いつでも自宅で入力できるし税務署に出向かなくて良いのでおすすめです。
「分離課税の収入金額・所得金額」を入力する
「特定口座(源泉徴収あり・源泉徴収なし)以外で上場株式等の売却がある」にチェック。
上場株式等とは「取引所に上場されているETF、ETNを含む株式」、一般株式とは「上場株式等を除く非上場株式や私募株式投資信託の受益権などの株式等」になります。
上場株式と一般株式の違いなんて知りませんでした。
「株式等の「取引明細」などの内容を訂正・削除」を入力する
「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」の内容が自動計算で表示されています。
内容確認だけなので、入力の必要はありません。
「確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」の内容が表示されています。
こちらも内容確認だけなので、入力の必要はありません。
さらにページを下にスクロールします。
「翌年以後に繰り越される上場株式等に係る譲渡損失の金額の計算」の内容が表示されています。
「確認終了(次へ)」をクリックすると、入力内容から計算された所得金額が表示されます。
-72,546円の損失が発生していますね。
「AT&T」でだいぶ損失が出て「WBD」でもらった株式の売却利益を差し引いても損失が確定しました。
「次へ」すすむと「収入金額296,683円」「所得金額-72,546円」「翌年以降に繰り越される損失の金額72,546円」となりました。
まとめ
今回は、AT&Tの売却では損失が確定しスピンオフでもらったワーナー株の売却益を差し引いてもトータルで損失でした。
普段は特定口座で取引しているとわかりませんが、一般口座の計算は面倒くさいですね。
利益も損失も確定申告しないといけないので、特定口座のありがたみがわかりました。
特定口座にあるうちに全部売却して、スピンオフが終わったら買い戻せば良かったかもしれません。